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左から荻田明美さん、宇野妃美さん、宇野輝美さん
紙芝居サークル もくば を訪ねて
滋賀県の湖東にある秦荘町には数多くの昔話や伝説があります。今回はその秦荘町に伝わる昔話や伝説を紙芝居にし、子供たちにその魅力を伝えている「紙芝居サークルもくば」の代表である宇野妃美さんとメンバーの荻田明美さん、宇野輝美さんにお話を伺いました。

紙芝居サークル もくば 【お問い合わせ先】

問い合わせ・事務局 :ハーティーセンター秦荘
住  所 :滋賀県愛知郡秦荘町大字安孫子822
 秦荘役場社会教育課(町民文化ホール)
T E L :(0749)37−4110

「紙芝居サークルもくば」を立ち上げられたきっかけと現在の活動内容についてお聞かせ下さい。
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メンバーの加藤ひろみさん(左から三人目)、吉岡京子さん(左から四人目)
以前、秦荘町の図書館が主催する紙芝居講座がありました。この講座では紙芝居の演じ方を中心に教えていただきました。具体的には1つの言葉を様々な立場に立ってどう表現するかなど、紙芝居における演じ方を教わりました。「幼い子供がいるので、子供に本を上手に読んであげたい」、「もともと芝居や劇に興味があり、紙芝居も芝居の一つだと思いチャレンジしてみた」など、講座に参加した目的は参加者によって様々でした。講座が終了した時、紙芝居講座を主催した図書館の館長から、教わったことを活かしてみてはという勧めもあり、1997年4月に紙芝居をやってみようと集まったメンバーで「紙芝居サークルもくば」を結成しました。

現在、サークルの活動は7名のメンバーで行っています。メンバーはそれぞれ仕事を持っていますので、普段の活動は土・日曜日や平日の夜に行っています。活動内容は公演する紙芝居の作成や練習となります。定期的な公演として毎年「子供の日」近くに秦荘町立歴史文化資料館が行う行事に参加しています。また町の文化祭や図書館のイベントでも紙芝居をすることがあります。

公演する紙芝居の題材は、秦荘町に伝わる昔話や伝説、または秦荘町元収入役の西村新八郎さんがまとめる民話集を参考にしています。昔話や伝説を語り継ぐことが希少となっている今日、子供達や私達自身も昔話や伝説に触れられるいい機会だと思っています。もちろん、子供達に喜んでもらえるよう民話や伝説なども分かりやすくアレンジする工夫をしています。
紙芝居を聞いた子供達からはどんな感想や反応を受けられますか。
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残念ながら紙芝居をしている時は、子供達の反応を直接見ることができません。しかし子供達が楽しんでくれている様子は、笑い声や会場の雰囲気などを通して伝わってきます。紙芝居が終わると、「紙芝居をしてみたい」と希望する子供もいて、一緒に紙芝居を楽しく演じることもあります。また、一度紙芝居を見てくれた子供が何度も足を運んでくれることがあります。そして、小さい子供を連れてくる保護者の方から「また来ます」と声をかけてもらえたり、最近では保護者の方が真剣に紙芝居を見てくれる姿も見られるようになりました。

紙芝居は、見る年齢によって受ける反応も様々で、題材や視覚的な部分などを考慮しなければならない難しさもあります。しかし何よりも子供が紙芝居を見て喜んでくれている姿を見るのが活動をしていて良かったと思える瞬間です。
この活動を通して感じられること、また皆さんに伝えていきたいことはどんなことでしょうか。
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紙芝居も芝居なので役という形で自分以外の何者にでもなれるという演じる楽しさがあります。時には若い娘になってみたり、お婆さんになってみたり、普段では恥ずかしくてできないような役でも紙芝居中は楽しくて夢中になって演じることができます。紙芝居をしていて子供達に喜んでもらいたいという気持ちはもちろん強いのですが、それと同じくらい自分自身が楽しむということも大切にしています。そして、紙芝居を通して地域に伝わる昔話や伝説を子供達に伝え、同時に紙芝居の楽しさや魅力も伝えていきたいと考えています。
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毎年の「子供の日」近くに行われる公演に向けて、毎年一つずつ作品を作るのですが、その題材はやはり心に染みる何かがあるものを選ぶようにしています。最近では小学校でも総合学習という時間があり、子供達は地域の歴史や文化を学んでいます。私達の紙芝居の内容も地域に根ざしている題材なので子供達が興味を持ってくれれば幸いです。紙芝居を見て地域の歴史や文化に興味を持つきっかけとなればうれしく思います。
今までの取り組みの中で苦労されたことはどんなことでしょうか。
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紙芝居の裏にはセリフや指示が書いてあります。
参加しているメンバーは7名と少人数で、しかもそれぞれが仕事を持っているので、公演日が近づいてくるとその準備で大忙しになります。メンバーはそれぞれに得意分野があり、油絵サークルに参加しているメンバーは紙芝居のイラスト作成担当であったり、子供達を喜ばせるための被り物を作成することが得意なメンバーがいたりと、それぞれの特技を活かしながらも慌しく作品を作っています。

それから題材選びという面で数多くの昔話や伝説から紙芝居にできそうで、しかも面白いものを選び子供向けに話の内容を作るのは大変です。ただ、お話を読んでいるだけでは子供達はすぐに飽きてしまいます。子供が興味をなくさないよう、紙芝居だけでなく、しかけ紙芝居や寸劇のようなもの、また手遊びやパネルシアターなども取り入れています。
今後の夢、目標についてお聞かせ下さい。
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来年の「子供の日」に向けて、紙芝居を作成するのが当面の目標ですが、それだけに留まらず活動の範囲を広げていければと思っています。今までコツコツと作りあげてきた7つの作品を見ていない子供たちに披露したり、昔の紙芝居屋さんのようにお話をしながら子供達に何かを教えるといったこともしていきたいと考えています。

今後もやはり子供達を楽しませるのも目標であり、自分自身が楽しむのも目標です。その思いを胸に、活動を続けていきたいと思います。

(2004年5月取材)
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