企業理念の中に「社会とともに歩む」という言葉があり、私たちは社会の環境変化に柔軟に対応することが求められていると思いますが、60年を超えるアヤハグループの歴史を振り返り社会はどのように変化したでしょうか。
アヤハのあゆみは戦後の日本の歴史と共にありました。
国の復興は物資の確保であり、ものづくりは国造りであり、ものは富だと考えてきました。しかし豊かになった今、われわれが気づいたことは自然をあまりにも疎かにしてきたことです。
地球規模での環境問題から、行き過ぎた物質主義に害されてしまった日本人のこころの問題に至るまで、豊かになったことの代価として本来の大切なものを失ってしまったことに気づいたところです。発展途上の国からみれば贅沢な悩みであるかもしれませんが、真の豊かさのバランスを崩してしまったことは確かであります。
そのような社会の変化を踏まえて、これからのアヤハグループの経営についてはどのように考えていますか?
今、社会において相対的に「もの」中心の考えから、「ひと」のあり方や価値が高まるなか、会社のありかたも、「もの」から「ひと」へとシフトしていくのは当然の成り行きであります。われわれ綾羽(アヤハ)でいえば、繊維という「いとへん」の会社から、人を中心として経営する「にんべん」の会社へのシフトということになりましょうか。
ものを「たくさん」、「効率よく」から ひとを「よく理解し」、「やりがい」をもてるようなモチベーションの高い経営へと シフトしていくことで、「ひと」の価値は高まり、高い価値のひとによって製品やサービスは生産され提供される。このように「ひと」中心の価値観や物差しに取り替えて経営を進めていきたいと考えているところです。
「ひと」中心の経営を進めていくにあたり、アヤハグループの社員に求めておられることを教えてください。
社風は人と人とのつながりの中から醸し出されるものです。
職制の上下、水平の関係のどちらにも、命令、指示、相談、報告、連絡等あらゆる場面においての言葉の交信は重要です。職場に交信の基礎となる共通認識や共有する価値観があってこそ、組織全体としての意思が発揮されるものです。
常々、運動選手がランニングをして基礎体力をつけているのと同様に、社員の研修にもっと注力していきたいと考えています。絶えずチューニングアップして立ち上がりよく行動できる態勢を堅持しておく必要があるのです。
最後にアヤハグループに入社を希望する学生に向けてのメッセージをお願いします。
毎年の新入社員導入研修の場で新入社員のみなさんには、入社後はしっかりと志を持ち、世の中のお役に立つ「ひと」を目指して欲しいと伝えています。また、自分の行動や態度に責任を持って行動することも大切ですが、まずは会社に対する責任を考える必要はなく、それよりも、チャレンジ精神を持って行動してほしいとも伝えています。このことは入社を希望されるみなさんにも伝えておきたいと思います。
私たちは、学生のみなさんの一人ひとりに注目して、人的財産との考えをもっと強く持ち、一人ひとりをもっとよく見て採用する努力をすべきであると考えています。
「One to Oneマーケティング」という言葉があるように、「One to One人事」をもっと進めるべきだと考えていますので、一人ひとりと接する採用選考の場では、みなさんの強い想いを是非、採用担当者に伝えてください。
